図版や写真など他者の著作物の転載について

巷のウェブページはもちろん、当方に寄せられるデザインカンプや原稿などにも、他のサイトから転載・ダウンロードした図版や写真が用いられていることがあります。当方のブログの内容や画像も多くのサイトに転載されています。また、クライアントの文言をそのまま転載している業者もありました。これらはすべて著作権の侵害です。

中には「“出典元〜”」と併記されているものもありますが、これは参考文献や引用元などデータの根拠となるものを示す場合に用いるもので、この表記をもって転載が許可されるわけではありません。こういう場合、グラフや表などは自分で作成し、ソースとして出典元を記載するようにしてください。写真の場合は著作者に許可を取るようにしてください。

「人の作ったものを勝手に使ってはいけない」のがルール

例えば、当方でも企業のPRで一般人モデルを使った写真撮影を行うことがあります。こういった撮影では、企業側の「PRの範囲内でモデル写真を使用できる」権利と、モデル側の「他社への譲渡や不適切な加工などPR以外の使用を制限する」権利の両方を守るモデルリリース契約を交わします。部外者がこれらの写真を転載したり加工して公開するのは重大な著作権・肖像権の侵害になります。

他者の著作物は、コピーレフトなどで明確に許可されている場合を除いてすべて著作者のみが権利者です(コピーライト)。基本的には「人の作ったものを勝手に使わない」ようにし、まずは許可があるか確認しましょう。許可のないものの使用は参考のみに留めるようにしてください。「知らなかった」では済みませんので、それができない、納得できない方はコンテンツ制作は控えるようにしてください。